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【ヘッドセット】オーテクからATH-GDL3が発表されたぞい

こんにちはざるたんですぞい。

ゲームしながらボイスチャットとかやるときには、ヘッドホンとマイクが一体化されたヘッドセットを使うととっても便利なんだ。いちいちマイクとヘッドホンを別に用意する必要がないから。

ざるたんは音系のエンジニア職みたいな仕事をしてるので、音にはこだわりたいところなんだよね。しょぼい音だとゲームも楽しめないんだ。

今回、audio-technica(オーディオテクニカ)さんから新作ヘッドセットのATH-GDL3が発表されたので、前身モデル的な位置づけのATH-PDG1aとスペックの比較とかしながら見ていこうと思うんだ。

この記事を書いてる段階では発売はされてないから、あくまでもスペックの比較に留まるんだけど、ざるたんはATH-PDG1aを日常的に使用してるし、音に関しては大分詳しいので参考になると思う。

ちなみに、ざるたんは発表直後にホームページを見て、すぐに予約注文したんだ。

※2022/10/22追記
実際に届いたので実機レビューをした記事は↓のリンクから飛べるよ。

【ヘッドセット】ATH-GDL3実機レビュってく【レビュー】オーディオテクニカのゲーミングヘッドセットATH-GDL3の実機レビューをしてく記事。音の専門家がしっかりと聴き込んでからレビューしてく。ゲーマーにとって軽さは正義。...

それではれつご!

オーディオテクニカとは?

株式会社オーディオテクニカは日本のメーカーで、主に業務用音響機器を作ってるんだ。有名なのはワイヤレスマイクやモニター・DJ用ヘッドホンで、信頼性の高い製品を多く生産してる。

他にはアナログ盤のターンテーブルやカートリッジ、カーオーディオスピーカーなんかも作ってる。

変わったところでは、回転寿司の寿司を載せる部分も作ってた。と言うか、今でもAUTECってブランドで回る部分もシャリマシーンも作ってる。

数年前からゲーミングヘッドセットのリリースも始めていて、交換パーツの入手がしやすいことから、ざるたんも愛用してるんだ。もちろん音響機器メーカーだからOEMじゃなくて、自社開発の部品を使ってる。だから、他メーカーよりもコストパフォーマンスに優れてるんだ。

ATH-GDL3

オーディオテクニカから2021年10月22日に発売されるゲーミングヘッドセット。ATHはオーディオテクニカ製のヘッドホンに共通の型番で、Audio-Technica-Headphoneの頭文字だと思われるんだ。

カラーは黒と白の2色展開。当たり前だけど、中身は一緒。装着してる人からは見えないけど、ドライバーの裏がカラフルだったり、イヤーパッドの内側がカラフルだったり、漢字がモチーフのデザインになってたりする。

ATH-GDL3はオープンバック構造(背面開放型)のヘッドホンとエレクトレットコンデンサー型のマイクロフォンを組み合わせたヘッドセットで、マイクロフォン部分は取り外しが可能になってる。

同時に発表されたATH-GL3は密閉型のヘッドセットだから、間違えないようにしてくんだ。

ここからは、メーカー発表の特徴からざるたんが気になるところを上げてく。音に関してはまだ実機を触っていないのでわからない。だからスペックから読み取れる部分だけ。

驚きの軽さ

いわゆるゲーミングブランドのヘッドセットにはLEDが付いてたり、USB接続が可能で、ヘッドホン内部にAD/DAが付いてたりするから、その分重いんだ。

AD/DAって言うのは、マイクから入力されたアナログ音声信号を、PCとかゲーム機で扱えるデジタル音声信号に変換したり、逆の変換をしたりする部分のこと。

ATH-GDL3の重量は220gなんだ。参考までに、いろんなところで勧められてるASTRO GAMING A40 TRの重量は369g。どっちもアナログ入力しかないヘッドセットだから単純に重さの比較が出来るけど、大体2/3位の重さ。

長時間装着してることを考えると、この差が非常に重要なんだよね。ざるたんは仕事で長時間ヘッドホンを装着することがあるけど、やっぱり重いものよりも軽くて装着感が良いものの方が疲れないんだ。

他の要素はあとでまとめて比較するけど、ATH-PDG1aも225gとかなり軽量なモデルになってるんだ。軽いのはよいことだよ。

マイク部分

マイク部分が独立して取り外せる。これ結構重要なんだ。マイクを外してる間はただのヘッドホンとして使える。

マイクミュートしておけば本体に付けたままでも良いと思うかも知れないけど、VC繋がないでゲームやってる時に口元に何かあると邪魔になったりするよね。

もちろん、マイクはグネグネ曲げられるフレキシブルブームなんだけど、外せるのは良いことだと思うんだ。

あと、ヘッドセットのマイク部分は無指向性や単一指向性(カーディオイド)のモデルが多いんだけど、ATH-GDL3のマイクは鋭指向性(ハイパーカーディオイド)なんだ。ちょっと意味が解らないと思うんだけど、超簡単に説明してく。

マイクは音を拾う向きが決められてるんだ。どの方向からも音を拾うマイクを無指向性や全指向性っていう。「無」と「全」なのに意味は一緒。単一指向性=カーディオイドって言うのはマイクが向いてる方向の音を良く拾って、マイクの裏側からの音を拾いづらい構造ってこと。

更に周囲の音を拾いづらいのがスーパーカーディオイドやハイパーカーディオイドって名前の奴らで、真後ろからの干渉はカーディオイドと比べて若干受けやすいものの、周囲の騒音を拾いづらいんだ。

タイピング音や、マウスのクリック音、その他生活音がマイクに拾われづらいから、相手が聞くこっちの声もクリアになる。相手のタイピング音がうるさいとかだったら、相手方に勧めてみるしかない。

音量調整・ミュート

ATH-GDL3は本体に音調調整機能とマイクのミュート機能が付いてる。別にゲーミングヘッドセットだったら珍しくもない機能なんだけど、ATH-PDG1aはヘッドホン部分じゃなくてケーブルに付いてたんだ。そこからの変更って感じになる。

これは慣れの問題だけど、ヘッドホンにミュートスイッチが付いてると、現在の状態が視覚的には判別出来ないのが不便かも知れない、と思った。慣れれば問題ないんだろうけど、ちょっと不安な部分。

ざるたんはマイクミュートとか音量調整はUSB-DAC側でやっちゃうから、あんまり気にしてない機能だったりするんだ。

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↑はざるたんの使ってるUSB-DACのレビュー記事。参考になる。

パーツ購入

発売前の情報だけど、メーカーホームページ上では、耳に当たる部分のイヤパッド、頭に当たる部分のヘッドパッド、マイク部分、ウィンドスクリーン、ケーブルが単体で販売されることが表示されてる。

ざるたんが使ってるATH-PDG1aも同じようにパーツ単位で購入できるから、万が一にも安心だし、イヤパッドは2セットをこまめに洗い替えして使ってる。

この辺も音響機器メーカーだからちゃんとしてるし、国内のメーカーだから入手しやすいのもポイント高い。

ATH-PDG1aとの比較

ATH-GDL3の特徴をサラッと見てきたところで、現行のATH-PDG1aとスペックを比較していってみる。メーカーが後継機と言ってるわけじゃないから、純粋な縦の比較ではないところに注意して欲しいんだ。

ヘッドホン部

ATH-GDL3ATH-PDG1a
ドライバー口径φ45mmφ40mm
出力音圧レベル96dB/mW92dB/mW
再生周波数帯域10~35,000Hz20~20,000Hz
インピーダンス45Ω39Ω

比較するとざっとこんな感じ。って言っても解らないと思うので説明してく。

ドライバー口径

ドライバーって言うのは両耳に当たる部分に入ってる小さいスピーカーのこと。このスピーカーの直径がこのドライバー口径になる。

一般的にはこの口径が大きければ大きいほど低域の再生に有利な傾向があるんだ。ゲーミングブランドはさも40mmが大口径かのように書くことがあるんだけど、標準が40mmって思って貰ってよいよ。

ATH-GDL3は45mmドライバーと、ATH-PDG1aよりも5mm大きいドライバーを採用してるから、低域の再生に余裕があるヘッドホンになりそう。

出力音圧レベル

出力音圧レベルは読んで字のごとく音の大きさ。単位はdB/mWで、これについてちゃんと説明すると、この記事がそれだけで終わっちゃうし、実使用上は気にしなくてよいことだからサクっと済ませる。

超簡単に言うと、この数字が大きければ同じ音声ソースを入力したときの音が大きい。音量が同じポータブルオーディオに90dB/mWのヘッドホンを繋いだ時と96dB/mWのヘッドホンを繋いだ時では、96dB/mWを繋いだ時の方が音が大きい。

ゲーミングヘッドセットは音量MAXでガンガン聴くようなもんじゃないから、あんまり気にしなくてよい部分。

再生周波数帯域

どれだけの範囲の音を再生できるか、を表してる数字。

人間の可聴周波数帯域は20~20,000Hzなので、多くのスピーカーやヘッドホンはそこを目指して作られてる。ただ、実はこの再生周波数帯域に関しては、メーカーごとに測定方法がまちまちで単純に比較することは出来ないんだ。

例えば、基準周波数から-10dBまで音量が落ち込む周波数までを再生周波数帯域とするメーカーもあるし、基準周波数から±12dBまでのメーカーもある。当然測定するときの音量でも変わってくるんだけど、この辺は測定グラフを公開してないからわからない。

難しいことは置いておいて、ATH-PDG1a20~20,000Hzで必要十分、ATH-GDL3は10~35,000Hzで上下にゆとりがある感じになってる。大口径ドライバーを使ってるのに下だけじゃなく、上まで伸ばしてるのが今時っぽい印象。ハイレゾは再生可能周波数が48,000Hzとか96,000Hzだから時代に則した進化なのかな。

人間の可聴周波数は20~20,000Hzなんだけど、この上の音が合わさってることを知覚することは出来る。

インピーダンス

これは一言で言うと抵抗値。小さい方が電流が流れやすくなる。けど、この辺も意識しないで大丈夫

マイク部

ATH-GDL3ATH-PDG1a
指向特性ハイパーカーディオイドカーディオイド
感度−43dB(0dB=1V/Pa, 1kHz)−38dB(0dB=1V/Pa, 1kHz)
周波数特性30~20,000Hz250~16,000Hz

続いてマイク部を見てく。

指向特性

これはさっき説明したから省略する。ATH-GDL3の方が音を拾う角度が狭いよ。

感度

これも気圧やら絡んできて面倒な指標なんだけど、簡単に言うと、入力感度の数字が大きい方が相手に聞こえる声が大きくなる。ただ、近年の(まともなメーカーの)モデルではDACやアプリケーションで調整しきれないほどレベル差が出ることはほとんどない。

これも最大入力音圧レベルが表示されてないので、何とも言えない。

周波数特性

どのくらいの周波数の音を拾えるか、って数字。これはATH-PDG1aと大きく変わってる点。

人間の声から250Hz以下の部分をカットすると、女性はとにかく、男性の声は個性を失ったりする。音量も落ちる。

ただ、ATH-PDG1aが250Hz以上に設計してる意図としては、ポップノイズって言うマイクに息が入って「ポン」とか「ボッ」って音がするのを防ぐことが出来るからだと思うんだ。

一方のATH-GDL3は30Hzから拾うのでポップノイズには弱い、んだけど、ウィンドスクリーンを取り付けることでポップノイズを防止する方向に設計されてるから、実際には問題ないと思われるんだ。

ATH-PDG1aにはウィンドスクリーンは無いからマイク側で調整をしてるわけであって、実質的にはそんなに変わらないんじゃないかと思ってる。これも実機でいろいろやってみてからだね。

最後に

ざるたんは悩む間もなくポチってしまったんだけど、実際に手元に届いたらちゃんとしたレビューをしてこうと思ってるんだ。だから、いまの段階ではオススメとは言わない。

ただ、メーカー信頼度は高いので結構期待してる。

一応、メーカーサイトから通販の申し込みも出来るから、先走りたい人は先走るのも良いと思うんだ。

audio-technica ATH-GDL3メーカー製品ページ

10月22日以降に届くから、いまから結構楽しみ。

そんな感じ。

POSTED COMMENT

  1. 通りすがりのオーディオマニア より:

    >>48kHz/16bitは一般的にハイレゾとは言わないと思う

    もちろん48kHz/16bitはサンプリング周波数と量子化ビット数の例を挙げたまでですからハイレゾではありません。

    >>ハイレゾは再生可能周波数が48,000Hzとか96,000Hzだから
    48kHzとか96kHz(96kHz/24bitはFLACやWAV)と限定的に記載しているという事は、記事を投稿された時点では再生可能周波数とサンプリングレートの違いをわかってらっしゃらないと指摘したのです。

    標本化定理をご存知ならこの様な書き方をする訳がありませんからね。

  2. 通りすがりのオーディオマニア より:

    通りすがりのオーディオマニアですが、色々な記事で突っ込み所が多過ぎですね。

    >>大口径ドライバーを使ってるのに下だけじゃなく、上まで伸ばしてるのが今時っぽい印象。ハイレゾは再生可能周波数が48,000Hzとか96,000Hzだから時代に則した進化なのかな。

    サンプリング周波数と再生可能周波数の違いがわかってらっしゃらない様です。
    48kHz/16bitや96kHz/24bit等の48,000Hz/96,000Hz等は前者。
    単位が同じHzでも意味は全く別物です。

    単なる書き間違いかとも思いましたが、レビュー記事を拝読した限り、自称『音に関しては大分詳しい』と言うのはかなり怪しいですね。

    • zaltan より:

      通りすがりのオーディオマニアさん

      コメントありがとうございます。
      コメントの件につきましての返信です。

      >>サンプリング周波数と再生可能周波数の違いがわかってらっしゃらない様です。
      48kHz/16bitや96kHz/24bit等の48,000Hz/96,000Hz等は前者。
      単位が同じHzでも意味は全く別物です。

      48kHz/16bitは一般的にハイレゾとは言わないと思うのですが、一旦おいておきます。
      96kHzサンプリングでは48kHz以上の帯域を正確に再現することが出来ません。
      192kHzサンプリングでは96kHz以上の帯域を正確に再現することが出来ません。
      この辺りは釈迦に説法でしょうか。

      ご指摘の通り言葉が足りていませんが、専門性の高いブログでもないのでこの辺りを省略しております。

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